ご存じ、GPD Pocketですが、良くまとまっています。これにμSDカードスロットと生体認証の指紋リーダを追加しましたので、まとめておきます。
GPD PocketにμSDカードリーダと生体認証を追加改造
よくできた超小型PCなのですが、使ってみると3点ほど不満が。SDカードリーダが欲しい
クラウドサーバでもいいのですが、使い慣れたSDがあると便利です。
生体認証でロック解除がしたい。
パスワードや暗証番号は手間だし、見られる心配も気になります。
SIMで公衆回線でネットにつなげられるといいなあ。
これは、金属筐体なので難しそうで今後の課題にします。バッテリー寿命も気になるしね。当面はテザリングで我慢しましょう。LINK 参考にさせて頂いたLINK
英語サイトですがRedditさんで早い時期から情報があります。こちらは雑技工房さんで日本語サイトの改造記事です。
色々考えたのですが、結局雑技工房さんの記事と同じような内容になってます。
基本方針
キーボードユニットへのフレキ配線を横取りしてUSB2.0のハブにつなぎます。
電源もここからとります。バスパワーですね。
ハブのポートの一つをキーボードユニットにつなぎます。
マイクとスピーカの配線もここにあるので、それはそのままキーボードユニットにつなぎます。
以上で、USB2.が3ポートと5V電源が取れました。
そこに生体認証デバイスとuSDカードリーダをつなぎます。
ここで注意があります。uSDカードリーダの電源にuSDソケットのカード検出スイッチを入れておきます。こうしないと、Windowsのカードを抜く操作の後、SDを差し替えたとき認識してくれません。ソケットからSDを抜いたとき電源をきれば、再挿入で再認識してくれるわけです。
パーツなど
USBハブ:AitendoさんのUSBハブコントローラ基板 [M4-FE1.1S]4ポートのUSBハブです。3ポートを使っています。
水晶:ハブコントローラチップ用の12MHxの水晶を別途購入必要です。
生体認証デバイス。:AMAZONで購入。後で写真を挙げますので探してみてください。
SDカードリーダ:アキバで買ったUSBタイプのカードリーダを分解して基板を使いました。
FFCコネクタ:HIROSE[FH19C-10S-0.5SH]。基板高0.9mmです。高いと入りません。
延長基板:SANHAYATO[ICB-067]0.5mmのピッチ変換基板で厚さ0.1mmです。切って使います。
FFC: メーカー等不明の0.5mmフレキケーブル。引き出しの奥で眠ってました。
SDカードソケット;HIROSE製[DM3AT-SF-PEJM5] Akitukiさんで購入。飛び出し量が多く良いです。これをSDカードリーダに後点けで載せています。
他に配線材料や両面テープ、カプトンテープを使いました。
他に、半田付け必要です。筐体加工にはCNCまたはフライス盤があるといいです。ボール盤でもできるかも。
ギャラリー
完成するとこうなります。 |
uSDカードがここまで出るので抜き差しが簡単にできます。 |
筐体を削ります。これが一番の難関です。自作のCNCで加工しました。 |
中から見るとこうなります。久々の加工でちょっと失敗っぽい。 |
回路は試作と動作確認から始めます。USBハブの試験回路です。 これはハブ基板にケーブルを着けた試験回路です。 |
各パーツが確認できたので、並べてみます。収まりよし! 左から、生体認証デバイスーuSDカードリーダーUSBハブ基板です。 |
SDカードの収まり確認です。かなり出るので抜きやすそう。 |
HUB基板はこの方向の実装がよさそうです。 |
延長用基板を載せて長さを決めます。 基板はサンハヤトの0.1mm厚のリジッド基板をハサミで切ってつくりました。 |
FPCコネクタを半田付けしました。 |
USBハブにアクセスランプを点けるための配線引き出しですが、結局使っていません。 |
配線開始。 |
延長基板をつけて。 |
収めてみます。 |
生体認証デバイスです。以下分解手順です。2か所の爪をドリルアウトします。 |
すると金属枠が抜けます。 |
樹脂はゴリゴリとニッパー等で切ります。中身を傷めないように注意して。 |
分解完了。センサーのフレキをちぎらないように。 |
GPD Pocketのフレキですが抜き差し寿命があります。 抜き差しを繰り返すとこんな感じでフレキのパターンの接触部がへこみます。 こうなると接触不良を起こします。 そんな時は、先端を少しだけ切り取ると新しい部分が接触するので修理できます。 |
さいごに
FFCが手持ちを使ったのですが、同じものは見つかりませんでした。残念ながら入手先不明です。
改造は自己責任でお願いします。
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