2016年7月27日水曜日

TOOLは自分で工夫する の 巻 **糸半田ディスペンサー**




前書

突然ですが、

ジェダイの騎士はライトセーバーを自作するらしいですね。
 
他にも武器を自作する英雄は少なくありません。極めつけは、アイアンマンかなぁ。
 
そういえば、バットマンも昔は自分で全部作っていたようです。 
 
スパイダーマンのコスチュームも最初は手縫いだったし、、、。
 
そこで、(という訳でもありませんが) 糸半田ディスペンサーを作りましたので紹介させて頂きます。 
 
--キャットウーマンも自分で縫ってたなあ。--
--EEスミスのSFのキャプテンFは、遭難したときゼロから宇宙船を自作して帰ってきたぞ。--
 

武器を自作すれば、工作の楽しさもきっとアップしますよ。

 

糸半田ディスペンサーを巻く

糸半田は、500g~1Kgくらいのリールで調達しています。(まだ数えるほどしか買ってない。)
このままでもいいのですが、イベントなどに持ち出したり、小分けにしておくときには巻き直してプラケースに詰めておくと絡まず気持ちよく使えます。

用意するもの

まずは、リールの糸半田と、入れ物、プラスのドライバーを用意します。容器は、食べ終わったお菓子の空き容器を今回使います。
ペンサイズの円柱形がベストです。

ドライバーは、軸が長目で滑らかなものを使ってください。
滑らかでないと、巻いた後で引き抜けなくなります。
 マイナスのドライバも先が太くなるので良くないです。
 ドライバ以外でも、ステンレスの丸棒などがあればそれでOKです。

巻き始め


糸半田を写真のようにL字にまげて、ドライバーの軸の付け根から巻き始めます。 巻くときに重ならない様に隙間なく一層になるように巻いてください。

 ↑これがコツです。

2層目を巻く

一層目が先端まで巻けたら、次は巻かずに付け根まで戻ってから2層目を巻きます。2層目も2層目同士が重ならず、できるだけ隙間なく巻いていきます。

戻るときは巻かずにストレートで戻します。<<大切


 







2層目を巻き進んでいます。

2層目の巻き終わりです。
今度も、巻かずに軸の付け根まで戻して3層目を巻き重ねます。
ドライバーの先端側から出ているのが半田の先端です。


3層目巻き終わり
もくもくと巻いていきます。



太さを確認

4層目を巻き始めましたが、一応太さを確認しておきます。
もう一層巻けそうです。




4層目を巻き終わりました。

何層巻くかは、容器やドライバーの太さ、半田の太さで変わりますので加減してください。
巻き終わったら半田は切ります。






ケースの加工(穴あけ)

巻き始めが見えていますね。

巻いている途中に、最初の端っこを金属疲労で折ってしまわないように注意しましょう。 折れてもつまんで引っ張れば出てくるので多分大丈夫です。

容器の方は、一方の端に糸半田の通る穴をあけます。
木工用のキリとか、ドリルとかで開けましょう。
けがをしないように気を付けて作業してください。

ドライバーを抜く

次に、ドライバーを引き抜きます。このときせっかく巻いた半田を崩さないようにしてください。隙間なく巻いてあれば、簡単には崩れませんが引き延ばす方向には弱いのでご注意ください。

はんだを穴に通す

巻き始めの半田を引っ張ると、ずるずると出てくる筈です。
伸ばしたら容器の穴に通してしまいましょう。

完成

巻いた半田を押し込んでふたができたら完成です。

同じ層を重ならないように、隙間なく巻いてあれば、これで全ての半田を順に引き抜くことができます。

押し込むときしっかり 押し込んで構いませんがあまりに固いようなら最後の層をほどいてください。

写真のモノは大きさが手頃なので昔からよく利用させて頂いています。
お気に入りのものを探してみると楽しいですね。

最後に大切なお話

電子工作に使う半田は、金属の鉛を含みます。 64半田(ロクヨン半田)とか共晶半田と呼ばれるものは約60%の鉛を含んでいます。単純に鉛はんだともいいますね。基本的にはこれらは同じものと考えて結構です。

今回の工作も半田にしっかりと触れますので、製作が終わったら石鹸で丁寧に手を洗ってください。 


鉛は継続して摂取すると中毒の原因になると言われています。よい子は電子工作中にお菓子を食べたりするのは止めて、おやつの前には手を洗いましょう。  (当たり前ではありますが、、)

気を付けるところは気を付けて、楽しく電子工作をいたしましょうというお話でした。

2016年7月17日日曜日

IchigoJam Firmware 書き込み機

IchigoJamのファームウエア書き込み機を作ってみた。

半田付けの終わった書き込み前のIchigoJamや古いバージョンのmものに差し込んで電源をいれると2分ほどでファームウエアの書き込みをしてくれる書き込み機を作ってみました。

2019.12.26 追記:IchigoJam 1.4.1でも動作確認しています。所要時間は短くなりました。


外観

基板はドロイド組み込み用に作ったものの流用です。
 左側のピンを書き込まれるIchigoJamに差し込みます。
 右側のソケットは、これ自身をアップデートするときに使います。
 水晶はつけていますが、無くてもOKです。


回路

回路図:部品を必要最小限度にしてあります。

組み立て

基板を用意

まずは、ロボット組み込み用に作った基板をカナノコで切りました。


コネクタを用意します。
左にある長いピンヘッダを切って曲げて基板左にあるように加工しておきます。

 部品と供に基板に半田付けします。
BTN信号をGNDにつなぐところが未配線です。忘れると動かないのでお忘れなく。

 配線をします。これでハードウエアは完成です。後でソケットにシールを貼りました。

今回は2台めなので、初号機で書き込んでみます。

さらに、ソフトウエアで説明するプログラムを書き込んでおきます。
そして、2台めから、初号機に書き込んでみました。
書き込めたようです。



ソフトウエア

まずIchigoJamのFirmwareをかきこんでください。次にこのソフトを書き込んで"Save0"します。
あとは、書き込みテストをして完成です。

モニタで書き込み経過を見ながら書き込むこともできます。
その時は抵抗2本を追加してTVをつないだうえでこちらのソフトを書いて"save 0"してください。 プログラムの違いは40行目のVideo0 がVideo1になっているところです。

この書き込みプログラムは、自分自身のファームウエアのコピーを書き込みます。色々なファームウエアを書くときは、そのファームウエアを書き込み機に書き込んでおいてください。

使い方

書き込まれるIchigoJamのソケットに差し込んで電源をいれてください。
緑のLEDが点きます。
0.5秒ほどで消えるはずです。 消えない時はIchigoJamが正常に動いていません。
緑のLEDがきえると、ほどなく赤のLEDが点滅を始めます。
約2分で点滅が終わり、緑のLEDが点灯すれば、書き込み完了です。
電源をオフにして書き込み機を抜いてください。

書き込んでいる様子

書き込み相手は、ミニブレッドボードで組み立てたIchigoJamです。





この後、緑の点灯になれば、書き込み完了です。

謝辞
ソフト開発特にマシン語部とプログラムコード共有方法についてFacebookのIchigoJam-Fanグループで色々教えて頂きました。ありがとうございました。