2017年12月17日日曜日

ラズパイの電源をつくって見た話

まえおき

通称ラズパイのRaspberry Pi 3 Model Bは大電流が必要とされています。2.5A とか3Aのアダプタが必要と言われていますが、入手難で大きい。

実際そんなに要るのか半信半疑でしたが、スイッチサイエンスさんが詳しい実験データを公開されていて実態が見えました。データはここからどうぞ。


必要な電源容量

Raspberry Pi 3 Model Bは本体だけなら安定な5V1Aあれば動く。

なぜ2.5A電源が必要とされるのか?

それは、使う電源がUSB充電用アダプタのため、消費電流が増えると電圧が下がってくるからです。充電器は電圧の下がり具合を見て電源の電流供給能力を判断するのですね。つまり公称2.5A電源でも1Aを超えてくると電圧が下がってしまいラズパイの必要な電圧が出ないのです。下がった電圧でも充電には十分なので充電用電源としてはOKなんですね。
というのが上に書いたスイッチサイエンスさんの実験結果を読んで考えたことです。

電源を作ってみた


12→5V レギュレータ。
左が12V入力で上と右が5V出力です


それならば、電流が増えても電圧が下がらない電源ならラズパイは動くか?ということですが、作ってみたところ動きました。
使ったのは、秋月さんで買った12V1Aのアダプタと12V→5Vのステップダウンレギュレータです。
計算上の電流容量は2.4A/5Vになりますが、これでラズパイ+7”モニタ、+キーボードをつないで動作させることができました。すべてつないでも電圧は下がっていません。

注意:この電源は、電流が増えても電圧が下がりませんので充電用には使わないほうが良いと思われます。電圧が下がらないので充電器が電流容量を検知できない可能性があるためです。






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