2019年6月9日日曜日

IchigoJamで効果音

IchigoJamでゲームを作ったり電子工作をするときに音がでるといいですよね。
BASICにBEEPや音階をだす機能はあるのですが、サイレンや光線銃的な音が出せたらよいなと実験をしてみました。

IchigoJamで効果音チップを動かしてみる件


使ったもの

  • KD9561 CK9561


とりあえず、通販で買えるこれを試しました。情報はネット検索でたくさん見つかりますので基本情報には事欠きません。ただそれだけなら、この記事はあまり意味がありません。 

Webで見つけた使い方

どの記事も一様に次のように書いてあります。

  • 220KΩ前後の抵抗器をつなぐ(幅はひろいようです)
  • 電源に10uFのコンデンサをいれて+とーに電源をつなぐ。
  • 出力をトランジスタのBASEにつなぐ。
  • トランジスタのコレクタを圧電ブザーにつないで、ブザーの反対側は+につなぐ。
  • K1とK2をーや+につなぐと合計4種類の音がでる。
  • この使い方だと音は酷い。まともなアンプとスピーカにつなぐとかなりましになる。

ちょっと考えました。


  1. トランジスタのBASEに直結するということは、抵抗が内蔵されているか電流出力になっている。しかも、電流は少なくとも数mAはでてくるはず。
  2. IchigoJamで使うのに、音が鳴りっぱなしは使いにくい。

そこで、実験です。

トランジスタを付けずに、8Ωの普通のスピーカを直結してみたらまあまあの音で(オモチャには十分な音質)音量も屋内用なら十分な音量で鳴るではありませんか。これはラッキーです。

次はどうやって音をとめるかですが、元々の使い方では、ボタンを押すと電源がつながるようになっていたはずです。電圧も3.3vでちゃんと鳴りますし、実験では電圧を下げても音量が下がるだけで鳴っています。 それならばと、IchigoJamのOUT1から電源をとるようにつないでみました。するとOUT1,1[enter]と打ち込むと、ちゃんと鳴るんですねえ。

ここまで用意して、いつも電子工作をしている子供たちに半田付けして鳴らしてもらいました。 後は放置して、様子見です。

これを作った子供たちは、その後どうしたか。

その後、OUT2にK2をつないでおいてOUT2,1とOUT2.0でサイレンの種類が変わるようにだけ教えたのですが、しばらくすると、無いはずの色々な音を出し始めた子がいました。GOTO LOOPで1,0を繰り返しWAITでタイミングを調整すると混ざってきていろんな音を出して気に入った音を探していました。 こんな発見をしてくれるなんて、やっぱり子供っていいですねえ。

ちなみに 今日はやっていませんが、K1は+/Open/-につないで3種の音が出る仕様なのでOUT の0,1、-1で音が変えられるはずです。

作ってもらったのは、これです。



 黒ー>GND
 白ー>OUT2
 赤ー>OUT1 (LEDにつなぐと、LED1で音が鳴ります。)

これで、OUT1,1 で音がでて、 OUT1,0で止まります。
OUT2,0 OUT2,1 で音が変わります。

IchigoJamで作るイライラ棒で失敗したらLEDが点くようにプログラムしたものがあったので、赤(+)をソケットのLEDに挿し変えてみたところ、プログラム変更なしで、音の出るイライラ棒ゲームにアップグレードできました。

問題ないか一応の確認

10uFのコンデンサや間接的に8ΩのスピーカなぞをOUTにつないでしまって大丈夫か気になるところですよね。
まず、音を鳴らしているときのOUT1端子の電圧を測りました。

  電源電圧3.3V  OUT1の端子電圧≒2.9V 約0.4V下がっています。

LPC111xの仕様書をNXPサイトで探してきてみたところ OUTをGNDにつないで流れる最大の電流値=50mAとあります。注釈の[15]がついていて、「Limitを値を越えないかぎり容認される」とあります。別のところでLimitを探しますと電源電流値で100mA とありますので、1ピンだけならOUTから目いっぱい電流をとっても許されるようです。

また、出力電流特性あたりも VDD-0.4Vを基準にかいてあります。ということは0.4Vさがるような使い方というのはそれほど無茶ということもなさそうです。

ということで、これだけなら(他にも何かつなぐとどうなるかわかりませんが)すぐに壊れてしまうようなことはなさそうです。

スピーカ直結で作るのも簡単。部品集めも楽。音質も問題なし。で言うことありません。

屋外用とか、音量を上げたいときはアンプにつないでください。

以下参考ですが、6ピンのピンヘッダをパターンの反対側から半田付けすれば、ブレッドボードに挿すこともできます。+が繋げられないように見えますが、調べてみると+と名前のない端のピンは中でつながっていました。つまり+と書いてある端子でなく6番目のピンをつかえば、無理なく6ピンでブレッドボードで配線できるようです。

ただし、以上は私の入手したものの場合ですので、各自確認の上でご使用ください。
私は5台ほど組み立ててすべて同じように動くことを確認できています。

キットにしてみた。

ご要望にお応えしてキットにしました。内容の保証はできませんが、試してみたい方々用に説明書を置いておきます。自己責任でお楽しみください。


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