半導体の供給が減ってる昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか。すでに新ネタではなくなりましたが、RISK-Vを使ったIchigoJamファームウエアの開発が粛々と進行しています。例にもれずCPUチップは入手難ではありますが、ボードは入手できるのでこれでIchigoJam-Rを作ってみました。
IchigoJam-Rをつくってみる
IchigoJam‐R(以下Rと略記)とは、RISK-Vアーキテクチャを採用したコスパの良いCPUを使っており仕様が強化されています。CPUのリソースを使いきっていないので、伸び代も大きいと踏んでいます。
β版完成品は、こちらで購入できますが、変わりJam製作を趣味とする私としましては、作りたいという欲求は抑えられません。
目的
当面の目的は、「二足歩行ロボのコントローラに使いたい」というものです。
Rは、サーボモータを6個制御できるのです。速度も約10倍(公称値)で期待できます。
設計方針
- 電源:単三電池3本で動力系と共用
- 基板を製作
- CPUチップが手に入らないので、Longan Nanoを採用
- キーボードとモニタが付くようにしてIchigoJamとしても使える
- サイズは、ミンティアサイズにしておく
- サーボモータを6個つなげられること
余談
実はすでにミンティアにはいるIch-goJamRは製作しています。ところが、世界中の通販サイトを探して最後の数個をやっと購入したというCPUを使っていて、これ以上はつくれないのです。作ったのは、こちら。CPUは、ちっちゃいです。
閑話休題
そこで、このCPUを使ったボード(Longan Nano)を使って作ってみたのが、こちらです。基板の中央下よりにある3x6個のあるスルーホールはサーボモータ用です。
残念ながら、TxDとRxD信号が横向きに出ているので簡単にはJamのソケットに接続できません。とりあえず、ワイヤーをつかってつないでいます。
モニタのRCA端子とキーボードコネクタも用意しました。いずれも基板に埋め込んでいます。
回路
自分でも作りたいという奇特な方のために回路を上げておきます。
LINKs
IchigoJam公式サイト https://ichigojam.net/
β版IchigoJam-R販売サイト https://hello002.stores.jp/items/5fdc3daff0b10819906d9c74
ファームウエアの書き込みはこちらを参考にしてください。
書き換えは、IJutilitiesというツールを使うとあまり悩まなくても書き換えできます。おススメです。
http://ijutilities.micutil.com/
IchigoJamファームウエア利用規約 次のページにLINKがあります。
https://ichigojam.net/faq.html
注意事項
Longan NanoのCPUにはメモリ容量の少ないタイプもありますが、それは使えません。必ずGD32VF103CBT6を使ってください。目印は最後から3文字目が”B"のものです。”8”になっているものは、Flash ROM容量が半分しかなく、少し安く買えるのですが、使えないのです。
Longanは龍眼ですね。Nが抜けると私です。
LonganのUSB-Type-Cコネクタで普通に給電すると、キーボードが動きません。これはType-CのUSB信号とキーボードのUSB信号がつながっているためです。キーボードを使うときは、Type-C以外から給電するか、Type-Cケーブルで信号線のない”充電専用”を使う必要があります。充電専用Type-Cは売っていないのですが、充電用USB‐Micro BケーブルとMicro B→Type-Cアダプタを組み合わせるとつくることができます。
IchigoJamのファームウエアは公開されていますが、使用するには許諾条件(LINKs参照)に同意する必要がありますので、順守してください。
IchigoJam は 株式会社jig.jpの登録商標です。
0 件のコメント:
コメントを投稿